鋼棒・鋼角ストッパー
鋼棒ストッパー
鋼棒ストッパーとは
コンクリート鉄道橋の上下部工間の水平力の伝達を円滑に行うため調整桁(ラーメン高架橋のゲルバー桁)に用いられる支承部材です。
- 【性能】
- ・温度変化などによる桁の伸縮時の移動制限装置
- ・地震時の落橋防止装置
- ※道路橋ではアンカーバー、アンカー装置などの名称で使用される場合もあります。
標準サイズ
■鋼棒ストッパー標準サイズ表
鋼棒 | |
径(D) | 長さ(L) |
φ80 | 1060 |
φ90 | 1180 |
φ100 | 1300 |
φ110 | 1420 |
φ120 | 1540 |
φ130 | 1660 |
※上記以外のサイズもお問い合わせください。
※表面処理につきましては、全めっき・部分めっきどちらも製作可能です。
※鋼棒の吊り金具(アイボルト・プレート等)はオプションとなります。
製品概要
角型さや管仕様 鋼棒ストッパー
- 【採用事例】
- ・新幹線工事(北海道新幹線・北陸新幹線・九州新幹線)
- ・私鉄在来線工事
■角型さや管仕様 鋼棒ストッパー
製品 | 材質 |
鋼棒 | SS400、S45CN、S35CN |
さや管 | SS400 |
※角型さや管表面処理:HDZ55対応可能
丸型さや管仕様 鋼棒ストッパー
- 【採用事例】
- ・新幹線工事(北海道新幹線・北陸新幹線・九州新幹線)
- ・私鉄在来線工事
■丸型さや管仕様 鋼棒ストッパー
製品 | 材質 |
鋼棒 | SS400、S45CN、S35CN |
さや管 | SS400、SPCC |
※充填材仕様も対応可能
スパイラル筋
- 【採用事例】
- ・新幹線工事(北海道新幹線・東北新幹線・北陸新幹線・九州新幹線)
- ・私鉄在来線工事
- ・道路橋工事等
■スパイラル筋
製品 | 材質 |
スパイラル筋 | SD345、SD390、SD235 |
※楕円形スパイラルも製作可能
鋼角ストッパー
鋼角ストッパーとは
鋼角ストッパーはコンクリート鉄道橋の支承部材(桁と橋台/橋脚に設置する)の1つであり、
固定ストッパーと可動ストッパーを1組として使います。
桁に発生する橋軸方向の水平力は固定ストッパーにより、橋軸直角方向の水平力は固定ストッパーおよび可動ストッパーによって受けもちます。
L1地震動に対しては移動制限装置として、L2地震動に対しては落橋防止装置としての役割があります。
巴製作所の鋼角ストッパーの特徴
特徴 1
納期短縮(当社 塗装仕様比較)
アルミニウム・マグネシウム合金溶射を鋼角ストッパーの防錆処理に採用することにより、従来の塗装仕様に比べ約1ヶ月も製作工程を短縮することが出来ます。
特徴 2
施工の作業性および品質の向上
鋼角ストッパーは現場にて鋼管内にコンクリートを充填して設置します。
従来品は充填口が小さいため作業が難しく更に強度に影響する充填レベルの確認が小さな充填口からでは困難でした。
そこで充填口を最大(鋼管断面と同等)にすることにより上記課題を解決しました。
特徴 3
設置後の工数を大幅に省略
可動側の鋼角ストッパーの受箱を位置決めするため従来品は鋼管本体と受箱を仮止めプレートで溶接し固定していました。
そのため、設置後に仮止めプレートを切断し、切断部を塗装する必要があり現場の工数が大きくなっていました。
そこで、受箱の位置決めをスリット付のボルトで行い、桁収縮の水平力によりスリット部が切断される構造を採用し、現場の工数削減にいたします。
標準サイズ
■鋼角標準サイズ表
辺の長さ(H×B) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
200×200 | 250×250 | 300×300 | 350×350 | 400×400 | 500×500 | ||
鋼管厚み(t) | 9 | ○ | ○ | ○ | – | – | – |
12 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
16 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
19 | – | – | ○ | ○ | ○ | ○ | |
22 | – | – | – | ○ | ○ | ○ |
上記以外のサイズについても製作可能です。
また、溶接構造用圧延鋼材(SM490)を用いたビルドアップタイプの鋼角ストッパーについても製作可能ですのでお問い合わせ下さい。