Business 仕事を知る
Sales01 営業
当社では創業以来の製品である水道管・ガス管用ボルトや締結部品のほか、新幹線などのコンクリート鉄道橋を支える落橋防止装置、医療分野を中心に利用されているカラムなどを製造販売しています。分野は幅広く、また国内外を問わず様々な場所で利用されており、お客様のニーズは多種多様に亘ります。当社の営業はこれらのニーズを的確に把握し、設計・製造とお客様の橋渡しをするお仕事です。
具体的な仕事の内容
水道管・ガス管継手
第1グループ・第2グループ
当社最大の売上を担っている、水道管・ガス管用ボルトナット・他継手類について、以下の商談を行います。
・顧客訪問を通して情報収集。新しい製品の開発提案(開発は顧客と当社技術系社員と共同で行います)
・提案が採用されれば、社内の各部門や協力会社と協力して生産設備や量産体制などの準備を進めます。
・品質、納期などに問題があった際は、顧客と社内の調整役を担います。
建設資材
情報収集から提案、打ち合わせ、価格の決定まで一連のプロセスを通じて顧客満足度を高め、長期的な信頼関係を築くことを目指します。
カラム
法人向けルート営業で、既存深耕営業と新規開発営業となります。
既存深耕は主に下記のような業務となります。(新規開発営業は下図「業務全体の流れ」参照)
・顧客の研究開発ご担当者を訪問し、新製品の開発協力や製品の提案を行います。
・図面と原価を確認し、顧客の調達部内との価格交渉を行います。
・顧客の開発計画に基づいた生産計画を策定し、協力会社と納期の調整、仕様書の取り交わしを行います。
業務の流れ
水道管・ガス管継手(提案営業)
ニーズ調査
顧客ニーズの情報収集
社内検討
当社技術・製造・品証と協議
顧客提案
顧客に最適な提案となるよう打合せを重ねる
採用!
仕様書を取りまとめることができれば採用となり、新製品の誕生!
建設資材
顧客訪問・提案
顧客や工事現場へ訪問し、問題点のヒアリングと提案等実施
見積対応
発注資料を基に、最適な部材や設計プラン、輸送プランを提案し、見積を作成
価格交渉
初回見積から客先との交渉を経て最終価格を決定。
契約
顧客と注文書、注文請書を取り交わし、製作担当に受注を伝えて製作を進めてもらいます。
カラム
市場調査
マーケティングです。自社に無い市場ニーズを調査検討します。
試作評価
自費または顧客依頼で製作した試作を顧客に評価頂きます。
仕様決定
評価結果、目標価格を踏まえ仕様を決定。製造工程も確保します。
上市PR
試作時の見込客を中心に販売開始。反響を確認し改善提案。
チーム体制について
顧客訪問を通して情報収集を行う担当、受注業務を行う担当が連携しています。
提案営業を行う際や個別受注生産の場合等は、開発・製造・品質保証の担当とも協力しています。
求められる技術・身につく技術
水道管・ガス管継手
顧客と円滑なお取引を進め、商売を広げていく力量が身につきます。また、トラブル対応や価格交渉など、超えていかねばならない問題に直面した際、逃げずに誠実に対応いただくことで信頼される人間に成長します。求められる技術はその環境にチャレンジし、成長する力です。自ずから製品に関する知識は非常に深くなり、その道のプロになります。
建設資材
建設資材部の営業として必要な、図面の読解力・加工技術・材料知識はOJTを通して徐々に身についていきます。また利益管理や財務知識についても必要が有れば外部講習等を利用して学ぶことが出来ます。様々な方とお話しする機会がある為、円滑なコミュニケーション力が求められます。
カラム
企画立案や提案力が求められるため、顧客視点で課題に気付ける想像力が必要です。アイデア力や傾聴力も重要です。化学系の知識があるとお客様との会話がしやすいです。自社の開発品が市場に出る際には喜びがあります。開発提案力や読図力が身に付き、メーカーとしての一連の技術を磨くことができます。
Sales office02 営業事務
営業事務は営業の支援役として、営業活動を円滑に進めるためのバックアップを担当します。営業と営業事務が連携し合うことで、効率的な営業プロセスが実現されます。
具体的な仕事の内容
営業事務の具体的な業務は、お客様からの電話応対や受注出荷手配、発注業務の管理、見積書の作成、伝票の計上、請求書の作成、書類作成などです。また、営業チームをサポートしながら、顧客の要望や問題解決にも対応します。
業務の流れ
見積と受注
お客様からの要望をもとに見積書を作成し提出し、受注が確定したら受注書を作成して取引を開始します。
手配と製作依頼
受注後、製品の手配や製作依頼を各部門に通知し、材料や設備を手配して製作を開始します。
出荷
製品が完成したら出荷手続きを行い、出荷先や配送方法を確認して製品を出荷します。
売上計上と請求書
出荷完了後、売上を計上し会計システムに反映させ、請求書を作成してお客様に送付し売上の確定を行います。
チーム体制について
営業と営業事務の構成。主に社内で見積業務、受発注業務や他部署と協力して社内工程の調整などを行います。
求められる技術・身につく技術
顧客からの電話(質問や相談)の窓口となり、気持ちの良い対応が求められます。また、顧客の注文を製造や物流に伝え、スムーズな生産や出荷につなげる部署ですので、コミュニケーション力、早くて正確な事務処理の能力が求められます。事務処理能力が高まることはもちろん、普段目にすることの少ない水道やガス、様々なボルトや締結部材についての重要性を感じ、知識が身につきます。
Production03 製造
当社では、医療機器(カラム)、ガスや水道関係等公共工事向け特殊部品、建築部材、その他カスタマイズ製品など様々な製品を取り扱っています。
これらの製品ごとに専門の製造グループを設置しており、製造拠点も分かれています。各拠点では、お客様のニーズにお応えできるよう品質の向上や効率的な製造プロセス確立に日々取り組んでいます。
また出荷や、拠点間の資材配送等を担当する物流グループも製造部門に所属しています。
具体的な仕事の内容
ボルト・リング
巴製作所のボルトやリングは水道管やガス管の締結や継手に使用され、皆さんの生活を支えています。このボルトやリングを製作します。ボルトチームでは各種ボルト材料の「材料切断作業」、ナットやボルトに特殊液を塗布し焼成を行う「TOMコーティング作業」、半自動プレス機にて刻印を施す「刻印作業」、最終工程として完成品の検品・ナットとボルトの嵌合・箱詰めを行う「セット作業」が主なお仕事です。リングチームでは、ブラスト機操作、合成樹脂塗料の塗装、フライス加工、刻印作業が主なお仕事です。
ボルト・リング生産管理
生産計画の作成、工程管理や材料調達、原価管理・納期管理・協力会社との品質管理などが主なお仕事です。
ボルト製品とリング製品に、それぞれの担当者を設置しています。
カラム
カラムの製造は、検査と製品製作に大きく分けられます。
毎週納品される協力会社で加工した部品を全数検査し、洗浄を行い保管します。
加工不良が無いことを確認した上で製品製作に移ります。
製作指示書に従ってお客様の分析結果に悪影響を及ぼさないよう、丁寧に組み立て作業を行い出荷いたします。
出荷した製品は分析・食品・医療・医薬業界で使用され皆さんの健康な生活を支える、なくてはならないお仕事です。
物流
出荷品の荷造りや納入品の受取、自動倉庫への入出庫などを行う「物流作業」、当社トラックで納品や拠点間運送を行う「配送作業」が主なお仕事です。配送作業後に、他の製造グループを手伝うこともあります。
建設資材
営業や設計より展開された図面を基に、建設資材に関わる多種多様な製品の溶接・加工・組立・検査・梱包・出荷までを一貫して行います。また、他部署の溶接製品についても製作を行います。
コンクリート鉄道橋の支承部材など、巴製作所製品は皆さんの生活を支えています。
チーム体制について
製品ごとに専門の製造グループがあり、各グループはリーダーと3~10名程度のメンバーで構成されています。
リーダーは運営の中核を担いますが、各グループともに大人数の組織ではないため、メンバーと一丸になり品質改善や作業効率改善などに当たっています。
求められる技術・身につく技術
ボルト・リング
各工程では様々な機械を操作するため、OJT等を通じて使用する機械に関する知識や技術を身に付ける必要があります。その他、産業用ロボットの制御に関する知識、刃物の研磨や溶液の技術が要求される作業もあります。必要に応じて外部教育を受講していただくこともあります。また検品出荷作業では、品質を損なう疵のある製品の流出、小さなナット一つの出荷漏れも許されません。高い集中力が求められます。
品質不良が発生した際は、真の原因を見極めなくてはなりません。原因分析を通じ論理的な思考を身に付けることができます。
ボルト・リング生産管理
ボルト・リング製品の製造工程は、その多くを協力会社に依頼しています。そのため工程担当者は自社だけでなく、様々な協力会社の方々とのコミュニケーションが求められます。
また製品や素材、加工技術に関する様々な知識も必須です。これらは業務を通じて深めることもできます。
品質不良対策や作業改善などに際しては、工程担当者は主導的な役割を担います。課題解決力を養うことができます。
カラム
仕事では集中力とチームワークが重要です。細かい作業や小さな部品を扱うため、集中力が必要です。また、メンバー同士が声を掛け合いながら業務を行うので、チームワークも身につきます。
物流
出荷前検品は、最後の砦と言える工程です。また物流作業は様々なリスクを伴います。出荷漏れや誤出荷、事故等を防止するため細心の注意を払います。そのため正確性、確実性、集中力が求められます。また、フォークリフトやクレーンの操作技術を持つ資格も必要です。これらの資格は入社後に取得することも出来ます。
建設資材
重量物のアセンブリをメイン作業とするため、クレーン・玉掛けの高度な技能が必要とされます。
また、各種電動工具の取扱い、溶接や治具開発による現場作業効率化に関するノウハウが得られます。現場での作業を効率的に行う能力も勿論のこと、多種多様な製品を手掛けるため柔軟な思考・臨機応変さも必要となります。
Quality manage04 品質管理
製品が顧客の要求事項を満足するか、客観的な立場で判定することが主なお仕事です。
JIS規格・水道規格・客先仕様書などの知識と製品の製造方法を関連付けて考える力を養うことで不具合発生の予防に取り組みます。
品質管理の方法・仕組みを全社員に向けて発信し、品質管理レベルの底上げを行います。
具体的な仕事の内容
製品の受入検査・試験
材料試験、製品試験
試験機器の日常点検、保守
不適合品の判断、保留品の判断に関すること
検査設備・機器並びに測定機器の購入、登録、検定、校正及び記録管理
品質レベルの統計的管理
などを行います。
業務の流れ
製品検査
製品を検査し、合否を判定します。
合格であった場合
抜き取り製品を製造部へ返却し、記録・検査成績書の作成を行います。
不合格であった場合
上長に報告し不合格の原因説明、手直しや再製作の指示を出します。
チーム体制について
主に製品検査・試験に携わる検査員、検査成績書作成等に携わる事務員、外注指導・顧客クレーム対応・監査対応に携わる管理職で構成されています。
求められる技術・身につく技術
JIS規格や水道規格の知識、試験機器を使っての検査スキル、鉄鋼材料やねじについての知識、品質管理に必要な統計解析の知識が身に付きます。
General05 総務
※下記内容は業務や成果物等の一例です
総務部は企業運営の中核をなす部署であり、財務報告の作成、予算の監督などの経理関連業務、オフィスの運営や事務用品の手配などの庶務関連業務、さらには新しい人材の募集と適切なポジションへの配置などの人事関連業務を担っています。巴製作所の会社組織全体を円滑に動かすために、さまざまな業務を行うことが主なお仕事です。
具体的な仕事の内容
総務部では、仕入先との支払い管理や販売先からの入金処理を確認し、月次試算表を作成して会社の財務状況を把握。決算期には正確な財務情報を提供し、経営陣の意思決定をサポートします。その他、健康診断の運営や施設管理、勤怠管理などを行います。
業務の流れ
データ管理
会計データを収集し、システムに入力します。
法規準拠
法的要件に基づいた文書の整備と管理を行います。
人事業務
採用、評価、教育プログラムの運営を行います。
オフィス管理
オフィスの維持管理と必要な資材の調達を行います。
チーム体制について
グループ会社ごとに総務担当を割り当て、各会社の日常業務から経理処理までサポートします。
求められる技術・身につく技術
特別な技術は必要なく、誰もが取り組める簡易なタスクに焦点を当てます。
経理業務を通じて、会計知識が身につく仕組みを整えています。
成果物
月次試算表
部門別損益の集計
決算書
R&D06 研究開発
製品設計・開発や生産技術等の技術的業務を主に担当します。
幅広い業務範囲で定型業務が比較的少なく、検討・調査・設計立案などが中心です。
得意分野や好きな分野で技術力を深化させることができるため、新技術や知識に興味がある方には理想的なお仕事です。
具体的な仕事の内容
製品や社内治具の設計、金属コーティング技術等の開発、不具合の原因究明や対策、生産設備の導入・保全、業務改善のためのソフトウェア導入やプログラム作成などを行います。
また、部門横断型プロジェクトにも頻繁に参加し、他部署と協力しながら社内の課題解決に貢献します。
業務の流れ
製品開発
材料力学、流体力学、電気工学、等を駆使して机上計算と実際の製品との乖離を埋めることが主な業務です。製造方法の検討や性能評価まで行います。
製品設計
顧客要求を設計反映する重要な業務です。製品仕様書の作成も行い、他部署と協力し文書作成まで一貫して行います。
生産技術・業務改善
生産性向上の目的で自動機・産業用ロボット等の導入や保全を行います。また、工程改善ソフトの導入やプログラム作成を行い、付加価値の高い仕事を目指します。
不具合対策
クレームや不適合の発生時には、試験装置・3Dスキャナ・レーザ顕微鏡等を駆使し、営業・品保・製造と協力し真因追及と対策を行います。
チーム体制について
メンバーはそれぞれ得意分野が異なり、機械、電気、力学、化学、システム、金属加工、法規など様々なご要望にお応えできる人材が集まっています。
チャットツールの導入など、コミュニケーションを取りやすい環境づくりに注力しており、お互いに分からないことをカバーし合いながら、社内外の多様なニーズに対応しています。
求められる技術・身につく技術
製品設計では、四大力学や設計の基礎知識が求められます。新人でも製品に直接関わることができるため、設計から生産、販売までの一貫した知識を習得でき、
技術者の醍醐味を感じながら業務を行うことができます。生産技術では、機械・電気工学やシステム等の専門技術が求められ、メカや電気好きの方にはピッタリです。自分の構想設計した装置が完成し、動く瞬間を目の当たりにできます。将来的には億越えの装置を導入するプロジェクトにも参加して頂きます。
Design develop07 設計開発
製品設計・開発を中心に行い、インフラや医療分野に貢献する高品質な製品を提供する重要な役割を担っています。顧客要求に応じて製品仕様を提案し、その実現に向けて構想設計から詳細設計まで担当します。当社の製品は、水道・ガス事業、建設資材事業、カラム(医療分野)事業の三つの事業に分かれており、業界深くに浸透しています。設計者は事業ごとに専任として配置されています。設計業務はモノづくりの原点であることを自覚し、責任を持って業務を遂行しています。
具体的な仕事の内容
鉄管・管機材・ガス
上水道用の耐震配管継ぎ手やガス配管継ぎ手の設計開発を行います。
建設資材
コンクリート鉄道橋の落橋防止装置を筆頭に、土木製品全般における設計開発を行います。
カラム
液体クロマトグラフィー装置の分離構成部品であるカラムを主に取り扱っており、製品の設計開発を行います。
また当社の設計者は、顧客の要求仕様を反映すべく、作図するだけでなく、実現可能な形状・加工方法・熱処理・表面処理等の提案も行い、製品の性能評価まで責任を持って行います。
業務の流れ
鉄管・管機材・ガス
設計図面の作成
設計インプット情報を基に設計図面に製品仕様を反映します。
顧客要求を正確に把握するため、顧客に直接赴いて打合せを行うこともあります。
加工業者との協議
製品を有形化するために、加工業者との打合せを行い実現可能な形状を模索します。
熱処理も重要で製品性能に直結するので、要求仕様に合った熱処理を提案します。
試作と改良
顧客と協力し製品開発を行う場合は、試作を繰り返しトライアンドエラーをしながら製品品質を高めていきます。
建設資材
仕様打合せ
営業と打ち合わせを行い、製品仕様を明確にします。
図面作成
製造と打ち合わせを重ね、構造を検討し概略図及び詳細図を作成します。
客先承認
製作要領、検査要領を作成し、承認図を提出します。
熱い思いを製造へ
承認後、製造に熱い想いが詰まった図面を渡し、バトンを受け取った製造は熱い想いをさらに継ぎ足し図面を形にします。
カラム
コンセプト提案
顧客からの依頼を元に、概略設計を行い仮見積もりとともに顧客に提案し、発注の可否を確認します。
詳細設計
コンセプト提案が了承された場合、詳細設計を行います。 設計が関連部門で確認され、問題がなければ見積もりや発注へと進みます。
評価試験
発注後に製品が納入された際には、製品によっては評価試験を行なうこともあります。
チーム体制について
鉄管・管機材・ガス
メインの設計者以外にも生産技術部門との掛け持ちで製品設計を行っています。複数人の多様な視点でチェックし設計品質と不具合流出を防止します。所属メンバー全員が設計技術を有しているので、互いにフォローし負担の偏りがないよう留意しています。
建設資材
管理を主とする部長、営業、設計、製造、品質保証が1部署に揃っており、土木製品に関しては、部署内で完結できる仕組みが構築されています。
その中で設計担当は前工程に営業、後工程に製造が居る為、仕様を理解→形にする→説明するという、橋渡し的な位置づけです。
カラム
設計チームの他に営業、製造、品質保証の3つがあり、相互的に情報を共有しながら日々製品設計を行っています。また製品の製作前には全チームが確認を行い、設計品質を担保しつつ不具合流出を防止します。
求められる技術・身につく技術
設計・開発職は各事業に精通した製品知識と工学的知識を有した設計能力のある人材が配置されています。業務推進には、設計支援ソフトの操作知識やコミュニケーション能力が求められます。設計・開発業務を通じて、工学・金属・加工技術だけでなく、品質管理・統計等の多分野の知識を習得できます。入社時には専門意識が無くても、内部/外部教育を通じて習得できる体制を整えています。このため、工学出身者だけでなく、農学、専門課程の出身者も大活躍しています。